ふできちインタビュー

今回はデザイン墨道家として活躍されている二代目眉仙(にだいめびせん)先生のアーティスティックなお宅に伺い、インタビューさせていただきました。
日本にいながらにしてニューヨークで暮らしているような洗練された空間。
大きな丸い秒針が不思議な動きをする時計、ワインを包んだリュクスな風呂敷、燦然と輝くオブジェ。これらは全て眉仙先生の作品です。日本ではもちろん、ニューヨークやカナダの美術館にも展示されている先生の作品。一度は目にされた方も多いのではないでしょうか。

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書のプロとして日頃気をつけていることがあれば教えて下さい。

二代目眉仙先生 − 私がデザイン書道教室で、生徒に教える時は「もっと下手に書きなさい。」と言っています。紙からはみ出したっていい。そしたらなんでか皆どんどん字が上手くなってしまうんですよ。
字を壊してデザインにしろって指導しているのに逆(笑)
私自身は墨で遊ぶのが得意なんです。霧で吹き付けたり。ショーでは水でシルクスクリーンに書いたりもします。

先生の署名を頂ければ人生にすごい力が湧いてきそうな気がしますが。

− 本当は名前なんて自分で書くべき。楽しく遊びながら書けばいいんです。

書道というと小学校で習った固いイメージしかなかったのですが、こうみると絵画のように楽しめますね。書道は至極シンプルでありながら無限の奥行きをもっているんですね。

− Tシャツにも手書きしていますよ。今着ているこれには「極」と書いています。
二代目眉仙先生

筆のかすれ具合が素敵ですね。しかもすごくお洒落。和だけでなく洋にも完全に溶け込めそうです。
先生のデザインは筆を使っているのにエッジが効いていますが、どうやったら若い感覚を保ったまま年を重ねることが出来るのですか?

− 「昨日より今日は年を取ったなぁ。」と思いますか?思わないでしょう?
この感じが積み重なって現在がある。特にこの世界は若くして台頭してくるアーティスト達と同じ土俵で闘わなければいけないんです。挑戦し続けていれば、新鮮な感覚を失うことはないと思いますよ。

先生の書いている姿をぜひ一目見てみたいのですが、お願いできますか。

− そうですねぇ。じゃあ一度しか書きませんよ。一瞬です。(笑)
二代目眉仙先生

静寂の和室に、泰然と待機する龍の硯と歴史を知らせる文鎮。
一度はじめたら後戻り出来ない緊張感のなか、撮影をスタート。
ダイナミックな筆が紙を這い、生み出された文字の動脈。
終焉に、宙を舞う筆の軌跡を追う、墨の火の粉のまばゆさ。
書いて頂いた名前は「宮本武蔵」

すみません、思わず無言になってしまいました。なんだか文字が生きているみたいですね。文字から映画が見えるようですごく感動しました。
本当に鳥肌は嘘をつきませんね。

二代目眉仙先生− そうですか。確かに映画のオープニングシーンをイメージして書きました。書く前には、いつも頭の中でシナリオを走らせてからやりますからね。
これからも筆はもちろんのこと、色んなジャンルでデザイン墨道家として創作活動に取り組んで行きたいと思っています。 (終)